Ryohei Yamazaki

事業プラン検討手法の整理

最初から特定の事業アイディアを持っていない方が起業準備する場合、どのような手法で事業アイディアを検討するのかについて整理します。

(以下、国内市場を対象とし、国内で会社設立するケースを前提とします。)

Step.1 市場調査

① 産業全体の俯瞰

② 技術トレンド調査

③ 政策動向調査

④ 海外事例調査

Step.2 インタビュー

Step.3 顧客ターゲット/提供価値/ソリューション

Step.4 Why now

Step.5 Why us

Step.6 人材と資本の集めやすさ

Step.7 事業計画の策定

Step.8 財務戦略

Step. 1 市場調査

① 産業全体の俯瞰

この作業は**「市場選択をするための下準備」**という位置付けです。よってここでは、具体的な事業モデルよりも「どういう顧客課題を解くことで対価を得ているのか」「どのような外的要因で急速に成長しているのか」「資本効率の良い=レバレッジが効きそうな市場はどこか」「その市場の今後の成長ポテンシャルはどの程度ありそうか」という市場性に関して勘所を得ることが最重要の目的となります。

4階層の俯瞰

産業全体の中で「レバレッジが効きそうな」分野がどの辺りにありそうか、4階層に分けて探るアプローチです。「レバレッジが効きそう」というのは、特定の領域で急激に売上成長している企業があり、かつR&DコストやS&Mコスト、あるいは設備投資といった資本的支出が相対的に小規模であるといった状況(高資本効率)が成立している、ないしはそれを今後実現できる可能性がある領域を指します。

この際、企業群を4階層に分けてそれぞれのレイヤーの企業を調べていきます。